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「今ひきこもりの君へおくる 踏み出す勇気」吉濱 ツトム(著)は 発達障害者を救うか
先日「引きこもり主婦からの脱出」をブログに掲載しました。丁度NHKのあさイチで「大人の引きこもり、中高年の引きこもり特集」をしていたりもして、これは本格的に社会問題化しているのでしょうか。
主婦のUターン復職の支援も活発化してきてますし、国内の労働力不足は否めないはずで、働くに充分な30〜50才台の人が家に籠っている状況は、深刻なのかもしれません。
引きこもりの背景には、発達障害《ASD(自閉スペクトラム症/旧アスペルガー) ADHD(注意欠如・多動症)》が隠れている、ときっぱりと提示しているのがこちらの本です。
今ひきこもりの君へおくる踏み出す勇気 吉濱 ツトム:著 KKベストセラーズ
発達障害ASDであり、過去に家族の破綻、大学中退、ホームレスや引きこもりなどの壮絶な経験の末、一念発起し発達障害者の特性をプラスに転化すべく猛勉強、カウンセラーとして現在活動されている吉濱ツトムさん。
「見るだけでわかる! 大人の発達障害のための段取りノート術」吉濱ツトム:著
「見るだけでわかる! 大人の発達障害のための段取りノート術」吉濱ツトム:著
出会いは図書館新書コーナー
吉澤さんの本との出会いは、「隠れアスペルガーという才能」(ベスト新書)でした。
自分が発達障害グレーゾーンではないかと、一連の医療関係の本をとにかく読んでいた頃のことです。
ほとんどが、発達障害者が社会と迎合するにはどうすればいいか、といった同じ内容の本ばかりの中、異彩を放った題名にまず目が行き、それまでのアプローチと違う印象を持ちました。
まず、お医者ではない、本人が発達障害者、という点で何か親近感が湧きます。
読んでみると、具体的な食事やサプリメント療法、リーキーガットなど、医療関係者だと声高に書けないことが、沢山載っていました(まだ医学界が承認していない事が含まれるためです)。
発達障害《
ASD(自閉スペクトラム症/旧アスペルガー)
ADHD(注意欠如・多動症)》
グレーゾーンの自分に当てはまる体調や体癖の例が多く、「これは参考になるのでは」と希望が湧いたのを覚えています。
手始めに支援団体や、グレーゾーンのワークショップに参加して、生きた情報を収集するしかないのだろうか、と途方に暮れていた時でもあり、グループセッションが苦手ゆえ踏みとどまっていた自分にとって、助けになる内容でした。
「隠れアスペルガーさんの才能・仕事の見つけ方」吉濱ツトム著で可能性を広げよう
「隠れアスペルガーさんの才能・仕事の見つけ方」吉濱ツトム著で可能性を広げよう
引きこもりからの脱却方法
「
今ひきこもりの君へおくる 踏み出す勇気」の本の半分では、
発達障害者の引きこもりケースを複数紹介しています。セッションの様子や具体的な対応策、脱出後の様子まで。
年齢性別、ASD、ADHD、様々なケースで、発達障害から派生した2次3次的、本人と家族の問題である事が語られており、発達障害の遺伝についても言及。
残り半分は、自身のこれまでの経緯を通し、発達障害のASDとしてカバーするべき点をロジックな方法論で上げています。
吉澤さん自身がASDなので、ASDにとって説得力のある内容だと思います(ADHDには若干物足りず、ロジックより熱量を大事に考える傾向があると、まどろっこしく感じられるかもしれません)。
発達障害者が働くために必要なこと
心に残った点を引用させてもらいます
働くために必要な ふたつのスモールステップ
・「メタ認知(自己客観化)する」力
・「ワーキングメモリ(短期記憶)」という能力
このふたつを持てば、普通に世の中で働けていけるのです。
引用:今ひきこもりの君へおくる踏み出す勇気 吉濱 ツトム
メタ認知(客観的に自分を認知する)はブログ投稿することで、とりあえず消化している気がします。
ワーキングメモリは小さくて狭いのを自覚しているので、短期記憶をUPさせるべく、早速取り入れていこうと思います。
短期記憶UPの方法は、1日1つ あるフレーズを記憶し、何かしながら何度も呟く これだけです。
試しにやってみませんか。