発達障害者《ASD(自閉症スペクトラム/旧アスペルガー) ADHD(注意欠如・多動症)》にとって、会社で働くことは、定型の人の何倍も大変です。
働く場では、与えられた仕事だけしていれば良いわけではなく、その場に則した臨機応変な言動が求められ続けます。
それが、発達障害の特性を持つ人にとっては難しいからです。
では、発達障害及びグレーゾーンは、会社や組織でどう振る舞えばいいのでしょう。
今回は、会社と発達障害について、考えてみます。
発達障害の考える会社とは
発達障害者は、会社に存在するあるルールに気がつかないでいます。
そこで、会社や組織内のルールを、丁寧に解説してくれている本の紹介です。
ビジネス・ゲーム 誰も教えてくれなかった女性の働き方 著:ベティ・L.ハラガン 光文社知恵の森文庫

この本は1990年前後(約30年前)に出版されました。
なぜ女性が米国企業で活躍できないのか、どうすれば認められるのか
実際に試行錯誤しながらトップに上り詰めた女性が、解説したロングセラーです。
女性に向けて書かれた本ですが、これは発達障害《ASD(自閉スペクトラム症/旧アスペルガー) ADHD(注意欠如・多動症)》の人にも、会社で働くのに十分ヒントになるはずです。
なぜなら 「男性独特の 縦社会のルール を理解していない」 という共通項があるからです。
⇓ この番組でもこの本は紹介されています。
ASD ADHD に分からないことだらけの会社
学校を卒業後、某大手メーカーに入社しました。
イメージしていた「お洒落メーカーのバリバリ働くお仕事」は、すぐに幻想だと気づかされます。
フタを開けてみると、体育会系の超保守的な世界だったからです。
安定を求め、目立たず、適当にやり過ごしながら仕事をしている社内の様子に、心底驚きました。
ASD(自閉スペクトラム症/旧アスペルガー)ゆえなのか、私は理解していなかったのです。
大きな会社はそういうものだ ということを。
組織というもの
発達障害やグレーゾーン、会社に違和感を感じている人は、下の問いを考えてみてください。
質問 ⇓ この3つは当たり前のことだと思いますか?
仕事を沢山任されるのは信頼されているから
一生懸命仕事をすれば会社に認められる
YES と答えたならば、組織のルールを読み取っていないかもしれません。
その理由を知りたいなら、 ビジネス・ゲーム 誰も教えてくれなかった女性の働き方 をぜひ読んでみてください。
会社や周りの人らが何を重んじ、どのタイミングで事を決定し運んでいるのか、見極めるヒントが書かれています。
社内で自分が何を求められているのか、見当がつけられるようになるでしょう。
出世したいわけじゃないけれど
働き始めた20代前半にこの本に出会えていたなら! と思わずにいられません。
30年前のものにも関わらず、芯をとらえた内容なので全然ブレずに今でも読める
それがロングセラー の理由なんだと思います。
暗黙ルールを察せないASD、興味のない業務を軽視しがちなADHDに、
この本は、会社で起きている 本当のこと を教えてくれるはずです。