「発達障害の子を育てる本 スマホ・タブレット活用編」でデジタルを味方に

発達障害の子を育てる本 スマホ・タブレット活用編 (健康ライブラリー) 2019/12/19中邑 賢龍, 近藤 武夫 :監修,講談社

学生、社会人生活を振り返ってみて、発達障害ASD(自閉症スペクトラム/旧アスペルガー) ADHD(注意欠如・多動症)》グレーゾーンの、学習面での困りごとを改めて思い返してみると

当時は発達障害だと知らなかったので、あまり意識せずにいたのですが

視覚聴覚でいうところでは、耳で取り込んだ情報を処理するのが苦手だったと思います。

一方方向の耳情報(ラジオ、音読、音楽)はいいのですが、自分も参加する会話の

どう転ぶかわからない電話のやり取りでは、ついていけないこともしばしば。

聞き逃しや、一部内容を忘れてしまったりしたものです。

新入社員の頃は電話番が大嫌いで、逃げ回っていました。



デジタル機器スマホ・タブレットを使って

こちらの本、発達障害の子を育てる本 スマホ・タブレット活用編 中邑 賢龍/近藤 武夫:監修 講談社 では

聴覚・視覚・読み書き・計算・スケジュール管理といった、発達障害《ASD(自閉スペクトラム症/旧アスペルガー) ADHD(注意欠如・多動症)》が苦手とすることの対処に、

IT系のタブレット、スマホを使ってのカバー方法を紹介しています。

各苦手な事に応じたアプリも掲載されており、無料ですし使いやすそうです。

また、タブレット、スマホ学習に非対応な教育現場に対してのアプローチ、申請方法が載っています。

残念ながら、そういう学校がまだあるというのが現実で、諦めずに取り組んでいかなければならないようです。

【スマホ・タブレットを活用して“学べる環境”を整えよう】

*文字や文章の読みづらさは音声読み上げ・音声教材を使う
*文章の入力・画像の添付ができるノートアプリでノート代わりに
*作文や発表の前にマッピングアプリで考えを整理する
*書きとりが苦手なら、録音・撮影・音声入力で補う
*予定の管理に使えるアプリやツールで忘れ物や遅刻を減らす
*学校と「合理的配慮」を相談するときは
*「ひとりだけ特別扱い」と指摘されたら

引用: 発達障害の子を育てる本 スマホ・タブレット活用編 より




自分のペースで

発達障害グレーゾーンの自分としましては、仕事にやりがいや責任感を感じたのは、実はPCをフル活用し始めてからです。

それ以前、立ちで行う専門的業務をしていた時期があるのですが、

いかんせん体力がなかったため、会社に通い実務をこなすだけで、日々とても疲れていました。

 *発達障害の体質の一つで、タンパク質をうまく取り込めず栄養不足。又低血糖により眠気、だるさが日常的だったと思われます。

仕事内容は好きでしたが、不得手な雑務(電話やお茶汲み、打ち合わせ、報告など)をこなすのにヘトヘトだったため

「つかれたな〜 早く家に帰りたいな〜」

といつも思っていました。 笑



それが、座ってPCで仕事を回せる時代がやってきたおかげで、様相は一変しました。

電話 ⇒ メール
会議 ⇒ チャット
実務制作 ⇒ PCのソフトでささっとと作る

 
人から伝聞で情報を教えてもらっていた際の、コミュニケーションは最低限しか必要なくなり

「ググって調べて精査して、自分で考えて結論を出せばいい」

と、自分がやりやすい方法で事が進められるようになったのです。

 

子供も大人も可能性を広げられる

大人の自分が、デジタル機器の恩恵を肌で感じているのだとすると、

まだまだ伸び代のある、頭の柔らかい子供がデジタルを取り入れれば

何倍も発達障害の症状をフォローできることでしょう。

凸凹の良い面も伸ばせるのではないかと思います。

成功体験にも直結するのでオススメです。

子供だけでなく、大人の発達障害にも十分お助けグッズとして活用可能な本です。

個人的には、聞いた話をデーター化する録音・音声入力アプリ 「UDトーク」 を取り入れてみようかと思っています。