加筆!「ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手にお金と付き合うための本」を勧める理由

経費精算、お金を貯める貯金、投資、これらができない―今さら聞けないお金に関するあれこれが発達障害でもできるようになる。発達障害の当事者である著者が生み出したアイデアが満載のASD,ADHDおたすけ本

発達障害ASD(自閉症スペクトラム/旧アスペルガー) ADHD(注意欠如・多動症)》グレーゾーンの自分が、

初めて大きなお金の取引をしたのが、中古マンションを購入、という経験でした。

ローンを組み、中古物件という面倒な手間を、40才で初体験して、

それまで、どれだけ浮世離れした生活を送ってきたのかが、浮き彫りとなりました。



にがい経験? いいえ、やってよかった

夫婦二人とも、どんぶり勘定で、お金に関してズボラに暮らしてきました。

私は、お金を使うことが好きで、洋服や気に入ったものをバンバン後先考えず買ってしまうADHD傾向。

そして、夫はお金に頓着しないタイプ

中年さしかかっているのに 貯金は 0円!!

しかし、年々若さと健康が失われ、寒くて暑いアパート暮らしでは心許なくなってきて

ある晩「マンション買っちゃおうか〜」と飲んで帰って来た夫の冗談とも言えない言葉を

私はに受けることにしました。あえて。

多分本能的にこのままの暮らしではまずいと察していたんでしょう w



引きこもり主婦が

当時、引きこもりだったので 詳しくはこちら 時間はたっぷりありました。

中古物件を探しまくる、売買の手順や契約方法をググって調べる、、、

私のやる気スイッチがとうとう 「バチコン」 と入り、外とのコンタクトが始まったのです。

ひきこもってネットサーフィン(セミプロ級)していたのが、まさかここに繋がるとは!!

それ以降は、物件を探す⇒  散歩がてら見に行く⇒  感想を言い合う

を繰り返すこと1年、ようやく今のを見つけた次第です。

不動産屋、銀行、リフォーム業者との取引は、プロ・専門家との商談の勉強に、

ローンの仕組みや利息、などは生活費の見直しに直結していきました。

お金というもの

それまで、お金に関して口にするのはマナーが悪い、人間が小さい、と避けてきました。

ASD(自閉スペクトラム症/旧アスペルガー)はお金に執着がなければ、面倒としか感じないし

ADHD(注意欠如・多動症)は、細かな計画を綿密に立てたりできない傾向があります。

自分は、面倒くさいし、責任をおいたくなかったので

ずっと、 お金に関して、真面目&シビアに取り組まずにいたんだな と猛省しました。

よぽどの資産がない限り、お金は頑張って管理しないと貯まらないものなのです。

そんな当たり前のことさえも分かっていませんでした。まさにASD傾向です。


大人のお金の感覚

今回は、大きなきっかけがなくても、お金に対して考え方を改めるお手伝いをしてくれる本

ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手にお金と付き合うための本
村上 由美:著 翔泳社

のご紹介です。

発達障害ASD(自閉スペクトラム症/旧アスペルガー) ADHD(注意欠如・多動症)》およびグレーゾーンの人は

湯水のごとくお金を使ってしまうか、無いと困るのに知らんふりしてしまいがちです。

お金は汚いものだと決めつけてしまったり、宵越しのお金を持たない人を格好良く感じてしまったりと、

少々その方面で子供っぽく、幼稚なのかもしれません。

生きていく上で、不便なく(不安なく)滞りなく生活するには、お金はある程度必要です。

その「ある程度」は人によりますし曖昧です。

ASDははっきりしていないことが苦手ですが、その感覚を養わないと、

年齢を重ねるなかで、非常に辛い思いをしかねません。

困ってから慌てるのではなく、事前にそのための努力準備をしておくために、一読をお勧めします!

加筆しました!

この本には、私のに響いたページがありました。

お金のことではなく人間関係のことです。人付き合いも資産であり、大事であるという内容です。

引用させてもらいます。

人間関係も実は見えない資産

言語聴覚士という仕事柄もあってこれまで多くの人に会ってきたが、その中で感じているのが「人間関係が良好だと回り回って人生が豊かになる」ということだ。
 これは必ずしも家族や親戚づきあいを大切にすべき、という意味ではない。たしかに家族で暮らすと生活は節約できるかもしれないが、それで多大なストレスを感じたり誰かがずっと犠牲を払ったりする状況では、結局後でトラブルが生じる。
 筆者が言語聴覚士の仕事を通して出会うのは、病気や障害に直面したことで思い描いていたのとは違う人生を歩むことになる(あるいはなった)人たちだ。それもあってか、良くも悪くもそれまでの人間関係が浮かび上がってくることはよくあることだ。
 そのような状況を観察していると、良好な人間関係を作れる人は自分でできるだけのことはしつつも、限界が来る前に他所からの支援や公共のサービスなどを上手く取り入れ、さらに趣味などの自分の時間も充実させていることがわかる。また、他人からの期待や信頼にも誠実な対応をするが、時には「仕方ないよね」とそれまでのことは感謝しつつ、状況に応じて付き合い方を変えることも厭わない人だった。
 こうした態度は日本の社会ではマイペースでわがままに見えるかもしれないが、不思議とこのような人の周りには緩やかなつながりが存在する。そして、いろいろ大変なことがあっても、「それはそれ」と本人も周りも暮らしを楽しむ様子を見るにつけ、「あ、これでいいのか!」と腑に落ち、それまで抱いていた人生への不安が少し軽減された。
 自分や夫の経験からも発達障害の特性が強いほど、この「適度に他者とつながる力」と同時に、「適度に他者から離れる力」もないと行き詰ることは目に見えている。発達障害の当事者は生きるために必要最低限の社会参加をしつつも、より充実した暮らしを送るには社会の常識にとらわれないことだと筆者は感じている。
 実は筆者も夫も一般的な人付き合いは得意ではない。生活ペースも大半の人とは異なるため、近所の人たちからは不思議な夫婦と思われているかもしれない。それでもなんとか暮らすことができているのは不器用ながらも自分たちながらの形で人間関係を模索してきたからで、仕事の依頼などは人づてでくることが多い。
 突き詰めれば、「自分の居場所を自分で作る」「お互いの世界を大切にできる範囲で付き合う」「ただし、社会に著しい不利益をもたらす行為は放置しない」と言った一見当たり前のことができる人が豊かに暮らせる人なのかもしれない。その上で、お金はあくまでも生活をする手段の一つに過ぎない、と肝に銘じておこう。

引用: 「ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手にお金と付き合うための本 」