「発達障害の私が夫と普通に暮らすために書いているノート」を読んでパートナーを大事に

発達障害の私が夫と普通に暮らすために書いているノート2019/8/21ななしのうい著, 福西勇夫監修

結婚している発達障害ASD(自閉スペクトラム症/旧アスペルガー) ADHD(注意欠如・多動症)》の方、恋人やパートナーと暮らしている人は、参考になるのではないでしょうか。

そんな本の紹介です。

発達障害の私が夫と普通に暮らすために書いているノート ななしのうい:著 福西勇夫:監修 ジー・ビー

定型の旦那さんと暮らす発達障害の女性のドキュメントです。



発達障害と共同生活

発達障害《ASD(自閉スペクトラム症/旧アスペルガー) ADHD(注意欠如・多動症)》グレーゾーンとして、これまで一緒に暮らした人を振り返ってみました。

家族
恋人(同棲)
夫(結婚)

そう考えると、今の
夫+猫+自分
が、一番楽な状態で暮らせていることに気がつきました。



発達障害者と普通の人の暮らし

なぜ今の暮らしが楽なのか、それは

地味な修正を重ねた

これに尽きます。

努力と言うか、創意工夫ですね。

共同生活でどうしたらストレスを軽減し、負担なく過ごせるかを真剣に考え実践し、また修正していきました。

その前に引きこもっていた時期があるだけに、何かにぶつけるべく活力充電100%だったのもあります 笑

大人の発達障害グレーゾーンの仕事や生活の困りごとを解決上手な人付き合いの方法、中高年のひきこもり問題とNHKあさイチ!特集

発達障害グレーゾーンの元引きこもり主婦からの脱出

2019年11月17日

それを怒りで発散するのはやめ、何か問題が出てくると夫と話し合いルール修正したのが、少づつ暮らしに結びついたのかもしれません。

夫婦共々40歳を過ぎ、ようやく角が取れてきたのもあります。


著者と旦那さん

この本の夫婦はまだ若いのに すごい し偉いなぁと思います。

発達障害当事者の女性は、とにかく色々考えます。
世の中と自分のズレやメタ認知が始まったばかりです。

それを支える夫、これは人格者ですね。読んでいると驚きます。

カサンドラ症候群になっている様子もありませんし、心と体が健やかな男性なのだろうと推測します。

カサンドラ症候群
カサンドラ症候群とは、発達障害者への報われない支援の毎日から、精神的苦悩や疲弊が大きくなりすぎて、パートナー自身が精神的にサポートが必要になる状態のことです。

引用: NHKハートネット発達障害

二人は事細かに話し合い、解決方法をそれぞれ模索します。
ノートに直筆でやりとりする様子が何ページにも渡って掲載されています。

直筆で読みにくい箇所もありますが、それはノンフィクションなので アリ ですし、専門家によるピンポイント形式の解説が随所載っています。

「#発達系女子の明るい人生計画 」でどん底から抜け出すスキルを

ASDの気をつけるところ

本を読んで、改めて気がつかされた点を記しておきます。

「なんで?」
「どうして?」
という言葉の使い方に注意

 
なんで?」「どうして?」は状況により相手を責める言葉になる。
その問いに答えるのは、相手が頑張ってくれているわけで、すごくありがたいこと。

どうして?」は通常のコミュニケーションでは出てこない言葉。
思ったとしても自分の中で収めること

これはASD(自閉症スペクトラム/旧アスペルガー)の 言葉の裏を読み取れない に起因するものです。

思い当たる節があって、ドキドキしてしまいました。
自分はよくこの2つの言葉を出してしまっています。気をつけよう、、

日々の暮らしと発達障害

この本からもわかる通り、暮らしていくだけで結構たいへんなのが発達障害ASD(自閉症スペクトラム/旧アスペルガー) ADHD(注意欠如・多動症)》です。

兎にも角にも心がけとしては

日々を健全に過ごす

もうこれのみ、おばあちゃんの心境です。

発達障害の私が夫と普通に暮らすために書いているノートを読んで、平穏な普通の暮らし それこそが幸せなんだよなぁと思いました。