こちらの記事は、以前の「発達障害の交友関係、元引きこもりが考える友達」を新たに書き直したものです。友達の話は、また別の機会に書きたいと思います。
なぜ新たに書き直しになったかはこちらに載せています。 ⇓
中高年の大人の引きこもり、昨今社会問題として、取り上げられる機会が多くなってきています。
引きこもり時代
まだ発達障害《ASD(自閉スペクトラム症/旧アスペルガー) ADHD(注意欠如・多動症)》という言葉も何も知らなかった30代、あまり外に出ない生活を過ごす、いわゆる引きこもり主婦をしていました。
犬の散歩は夜になってからこっそり出かける。
毎日2ちゃんねるをただただ見続ける日々。
今となっては、そんな時期があっても良かった(必要だったんだろう)と思えます。
ですが、世間から取り残された感ただようなか、”SNS 携帯電話 インターネット” の普及で時代はどんどん変わっていきます。将来が見えず不安で空回ばかりしていた時期でした。
発達障害と引きこもり
なぜ引きこもったのか?
30代までに自分の中で培ってきたルールと、社会との間に溝が広がってきたのに、気がつけなかったからだと思います。
ASD(自閉スペクトラム症/旧アスペルガー)は、一度決めたことをなかなか修正できないのです。
それまで発達障害の症状は、若さでカバーされていました。
ADHD(注意欠如・多動症)の衝動性は、失敗しても切り替えて、次へ行くという行動に変換されていました。
しかしそれは、失敗した際に振り返り、もう一度挑戦して乗り越えるという、人が成長する上で大事な体験をしなかったとも言えます。
そのつけが、キャリアも中途半端、専業主婦でもなく、宙ぶらりんな存在で、プライドだけは変にある、扱いづらいのこの上ない30代女子に、一気に降りかかってきたわけです。
スクラップ アンド ビルド
悶々と過ごす中、自分の中で体験したことのない思いがわきあがります。
隣の人の芝生が青く見える、見えまくるのです。
ASDで共感性が低せいか、それまで人と自分を比べる事があまりありませんでした。自分の芝生の世話にいっぱいいっぱいで、人の芝生の存在に目がいかないタイプです。それが、人の芝生の青さが眩しすぎて目が開けられない状態になります。
ようやく眩しさに慣れ目を開けられた時、人付き合い、空気を読む、社会性、などのパズルのピースが一気にハマりだしました。
何もかもが、スッーと胸に収められ、すべてに合点がいったのです。
それから自分の中でルールが再構築され、生きずらさや、違和感などを考え始め、発達障害《ASD(自閉スペクトラム症/旧アスペルガー) ADHD(注意欠如・多動症)》グレーゾーンに到着した、といった次第です。
発達障害グレーゾーンのあゆむ道
発達障害者の2次的な症状で、引きこもりがあります。もしあの時期に無理して外に出ていたら、代わりにうつになっていたのかもしれない、と思います。
発達障害(グレーゾーン含めて)で生きるということは、なかなか大変と言わざるを得ません。が、それを引き受けて生きていく先で、自分で切り開き構築した ”何か” は自分を決して裏切らないはずだと思っています。