発達障害《ASD(自閉症スペクトラム/旧アスペルガー) ADHD(注意欠如・多動症)》の人は、コミュニケーションが苦手です。
脳の仕組みによるものなのですが、働く上で厄介なのは 雑談ができない、悪気なく確信をついたことを言ってしまう、などではないでしょうか。
さらに ホウレンソウ、「報告」「連絡」「相談」をしない傾向も強いようです。
定型の人からすれば、空気を読めない、自己中心的な人だと見えることでしょう。
会話力・コミュニケーション力
そこで、発達障害者がコミュニケーション力を育てるにはどうするか、のオススメ本です。
発達障害の人の会話力がぐんぐん伸びる アイスブレイク&ワークショップ (こころライブラリー) 冠地 情/かなしろにゃんこ:著 講談社
仕事などでコミュ力は、欠かせません。
仕事の実力よりも、協調性の方が重視される職場が多いと言えます。
無駄なように感じるかもしれませんが、相手と自分が認め合う意味も込めて、ホウレンソウは大事です。
場の雰囲気によっては、嫌いな人であっても相手を立てる必要があったり
本音と違っても、共感の意味で相手に同意したりする
そのような場に即した柔軟性も大切です。
「本心を全て隠さなければならないなんて、辛すぎる」 と思う方は
こちらの本を読んでみて下さい。
発達障害は極論になりがち
まずは、仕事をするには一生本音を捨てて生きなければならない、
なんて大ごとに考えなくていいということ。
そんな極論なわけではありません。
自分の意見を言う時に、どういう伝え方をするかで
全然伝わり方が違うことを、感覚で掴むことが大事なのです。
ASD(自閉スペクトラム症/旧アスペルガー)は下手すると、人、アレクサ、ペッパー君
すべてに、同じように喋りかける可能性があります。 w
話す内容がとにかく大事と考える脳の持ち主なので、言い方やシチュエーションは無視しがち。
ADHD(注意欠如・多動症)は気分が丸ごと、言葉に直結します。波がありすぎるわけです。
自分の過去を振り返れば、「なんでそんなに自信満々で言えるの?」(ADHDの躁状態での発言に対して言われる)とか
「追い詰めないで欲しい」(ASDのデリカシーのない聞き方に対して言われる),,, やっちゃってましたね
人と人のワークショップ
雑談をするテクニックや、人の話を聞くにはどうするか、
この本では、漫画でわかりやすく解説しながら、取り組み方の例がかなり具体的に紹介されています。
人とのコミュニケーションで大事なのは
・キャッチーな中にオリジナリティーを
・失敗は当たり前!次はそれを踏み台に進む
著者の冠地情さんは、発達障害当事者で、今までの苦労を踏まえて
アイスブレイク&ワークショップを開催したそうです。
和やかな雰囲気の中で行われているのが、本から伝わって来るように
結果を出すための集まりではなく、楽しみながら自分の心に問いかけながら
人と交わっていくワークショップのようです。
コミュニケーションとは
参加しなくても、本を読むことで、なるほど〜と気づかせてくれる内容が満載です。
私は仕事では、表面上はそれなりに大人の会話をしますが、
本音は全て棚上げにして「これはコミュニケーションの勉強だ」と思って会話しています。
コンディションが良くないと、上手くいかないこともあるし
「苦手!!」とファーストインプレッションで思ってしまった人とはやはり上手くいかなことも多いです。
相手に敬意を払う(相手を承認する)ことが、一番大事なのかなぁと思う次第です。
ベースにこれがあると、なんだか上手くいくような気がします。
きっとこの本も、突き詰めると同じことを伝えているのかなと思います。