発達障害《ASD(自閉スペクトラム症/旧アスペルガー) ADHD(注意欠如・多動症)》と栄養学を結び付けて考え、薬や対処療法以外で、症状が改善されることが、今日では実証されてきています。
今回は栄養療法の専門、新宿溝口クリニックの院長先生の本の紹介です。
「発達障害は食事でよくなる」 溝口 徹:著 青春新書インテリジェンス
発達障害の人だけに向けた、食事の指南本です。
発達障害でも症状はまちまち
発達障害《ASD(自閉症スペクトラム/旧アスペルガー) ADHD(注意欠如・多動症)》の難しさは、それぞれ症状が違うこと、グレーゾーンの存在、ASDとADHDの混在率など、とにかくすっきりと仕分けできない点です。
こちらの本では、まず栄養が足りていないことで起きる症状を完全に分けてあります。
以下参照ください。
発達障害の特性別栄養チャート
1、低血糖症タイプ |
睡眠、衝動性・キレる |
2、ビタミンB群不足タイプ |
不安・ネガティブ 不注意 こだわり・過敏さ |
3、消化管不良タイプ |
便通トラブル |
4、ナイアシン不足タイプ |
チック |
5、鉄不足タイプ |
運動神経 多動 |
6、DHA不足タイプ |
人間関係・コミュニケーション 学習 言語 |
栄養学とメンタルヘルス
各症状で何を食べると良いか、オススメのサプリメント、気をつけるべきことなどは本を実際読んでいただくとして。
血糖値の乱れが、発達障害(特にADHD)に強く関わりがあるのが、よく分かりました。
「低血糖症」は、血糖値の急上昇と急降下が問題なので
お医者や薬ではなく、食生活やとるタイミングで改善ができるということです。
また、昨日のあさイチは、まさにタイムリーな 「体に良い油特集」
脳にいい油を含む 青魚や鮭を朝食べると、DHAを効率よく摂取できるそうで、これは実践できそうです。
ラクトフェリンとココナツオイル
新たに意識したのは2つ。
腸の働きを助け、善玉菌を増やすためには 「ラクトフェリン」。
タンパク質であるラクトフェリンは、悪玉菌を減らし、もともとある善玉菌の増殖を助けます。
買ったけれどなんだかんだ言って使ってなかった 「ココナツオイル」
ココナツオイルは低血糖症にも良く、抗酸化作用もあります。
こちらの本を読んで以来、1日小さじ1を出かける前に口の中に広げて(虫歯菌や歯周病の滅菌に効果あり)そのままごくんとして、出かけています。
♞ 糖質はできるだけ控え、食べ方にも注意
糖質過多の食事に要注意。糖質を減らした分は、たんぱく質と脂質をしっかりと補い、栄養不足にならないよう注意を。炭水化物をどうしても食べたいときは、食事の最後に少量、が基本。また、朝は血糖値を下がりにくくするメカニズムが働くため、夜に食べるよりは朝に食べるほうがいい。
♞ おやつを食べて、血糖値を安定
食事と食事の時間があき、空腹が長く続くと、次の食事をとったときに血糖値が急上昇してしまう。おなかがすいたら我慢をせず、おやつを食べよう。おすすめはアーモンドなどのナッツ類や、たんぱく質豊富なチーズ、おやつタイプの小魚。眠りが浅く夜中に何度も目が覚める、夢をよく見るという人は、寝る前に軽食でたんぱく質を補うのも◎。ただし、牛乳は糖質も多いので避けて。
♞ ココナッツオイルを上手に活用
糖質制限の強い味方がココナッツオイル。これに含まれる中鎖脂肪酸は、ケトン体(脂肪が分解されたときにできる代謝物質)となり、糖の代わりにエネルギー源として脳にいくので、糖質を食べたい気持ちを抑えることができる。料理に加えるもよし、おやつとしてスプーン1杯なめるもよし。紅茶やコーヒーに入れると手軽にとれる。
引用: レタスクラブニュース
思い込みに注意です
発達障害グレーゾーンの自分としましては、調べるほどに、新しい説が出てきますが、試しつつも、全部を信じてはいません。
まずは、必ず試す前と後で、冷静に変化を見つめるようにしています。
ASDの「信じて疑わないところ」 ADHDの「早急に単純な判断を出したがるところ」 に気をつけながら取り組んでいきたいと思っています。