発達障害《ASD(自閉症スペクトラム/旧アスペルガー) ADHD(注意欠如・多動症)》 及びグレーゾーンの人に向けた本は、近年沢山出版されてきています。
少し流行り気味?!になっちゃっている感は否めませんが、一通り目を通せるものは読んでみています。
学術的な文献などは、データなどがつらつらと載っているので眠くなってしまいますが
こちらの本はそんなことはありません!
読みやすくそんな眠くなる間もなく読める、マンガで解説してあります。
「マンガでわかる 女性のADHD・ASD自分らしい生き方ガイド」 福西 勇夫:著 福西 朱美:著 法研
女性の発達障害
マンガでわかる 女性のADHD・ASD自分らしい生き方ガイド では、女性ならではの困りごと
女らしさを求められたり、ガサツな点を諌められる
また女性ホルモンと関わりがあるPMSとの繋がりなど
グレーゾーンに対しても配慮して書いてあるので、発達障害で仕事や日常生活を送るのに
支障が出ていながらも、誤魔化しごまかしで何とかやっているような方
いわゆるそんなに重度ではない方には、ピンと来る点が多いのではないでしょうか。
マンガの効果抜群
メンタル面などにも言及しています。
マンガなので重い感じもなく、現在「発達障害かもしれない」と不安に思っている方も
読んで納得、安心して受け止められると思います。
何よりわかりやすい!!
わかりやすいけれど、適当にざっくり書いてあるわけではありません。
女性ならではの発達障害あるあるなどを再度確認してみたりもできますし、
ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如・多動症)は分かれているわけではなく
混じり合っていることや、その配分は人それぞれで対策も変わってくること、
女性ホルモンの影響などでタイミングによって症状は違うこと
などなどが読んでいるうちに分かってきます。
直すのではなく自分らしく生きる
女性は社会生活では、 気配りや親切、空気を読んだ言動 を求められがちですよね。
発達障害やグレーゾーンの人は、それが元々脳内的な働きにありませんから
成人し仕事を始めるとパニックに陥ったり、それまで感じなかった疎外感を受けるのではないかと思います。
家庭だと、パートナーの理解がなければ破綻してしまうかもしれません。
普通の生活で、女子のプレッシャーを定型の人の何倍も感じながら生きているわけです。
マルチタスクの日本の女性
まず、定型の日本女性と同じように振る舞おうなんて思わないことです。
彼女らはとてつもなく 超ハイスペック です(多分先進国で一番周りに気を使って生きていると思います)。
八方美人の仮面を使い分けて生きる高い技術を習得しています。
発達障害女子は複雑極まりないママ友活動なんて絶対無理なはず。
迷惑をかけない程度には気を使い、自分を受け入れてくれる範囲内で好きなことをやる、
シンプルな生活 でいいじゃないか、と思います。
きっと少ないながらも、認めてくれる友人や、知り合い、場所が一つくらいあるはず。
「ひとりの人間感」が強い(性別とかあまり意識しない)発達障害の人は、そんな道もあるはずだと信じています。