「空気が読めなくてもそれでいい。: 非定型発達のトリセツ」細川貂々:著

空気が読めなくても それでいい。: 非定型発達のトリセツ、細川貂々:著,水島広子:著、創元社

ベストセラーで映画化もされた「ツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫)」の作者である

細川貂々さんの本「空気が読めなくてもそれでいい。: 非定型発達のトリセツ」です。

鬱が認知され始めたころ

「ツレがうつになりまして。」うつが社会問題になり少しづつ認知され始めた頃に

時代の先駆けの本を描いた貂々さん。

運営者きょまタローは当時引きこもり真っ最中で、鬱などの本もよく読んでいました。

「ツレうつ」では、赤裸々に描かれた鬱や、夫婦の関係に大変驚きました。

でも悲壮感よりも、どこか淡々とした乾いた感じがあり、それを不思議な魅力として感じました。

捉え所がない貂々さんの本は、同年代ということもあり刊行されるたびに目を通していました。



ASDはどう見える

で、こちらの本です。

なんと貂々さん 発達障害ASD(自閉症スペクトラム/旧アスペルガー) ADHD(注意欠如・多動症)》グレーゾーン

だと最近知ったというじゃありませんか。

更にきょまタローとおんなじ、ASD >  ADHD らしいです。

以前本を読んで感じた

・捉え所がない

・淡々とした乾いた感じ

・赤裸々に描かれた鬱

 
なんかはこれで納得

ASDの特性、人に興味がない、どこか他人事、事実を好む、本当のことしか書けない

などが反映した結果だったのかと。


女子の会話の具体例

こちらの本「空気が読めなくてもそれでいい。: 非定型発達のトリセツ」では

貂々さんがこれまで生きてきたなか(学生・就職・社会人生活・交友関係)感じた違和感や、

仕事に関すること、夫婦関係(寛容な旦那さん)のお話、子育てや家事など

漫画で読みやすく描いてあります。

マンガ1話ごとに精神科医の解説が入っており、サクサクと読めます。

女子のおしゃべり(噂話やゴシップ)に全く関心のない貂々さんが

会話を成り立たせるのに具体的な文言を、精神科医の先生からアドバイスされているところが

きょまタローは、めちゃくちゃ参考になりました。



新たな発見ときづき

今まで馴染みのあった人(貂々さん)が、実はASDだったと知り、

他人から自分がどう見えて、どのように思われがちなのかが

鏡を見ているようにリアルに感じられました。

多分きょまタローは、普通にしていると素っ気ない風に映り

自分は嫌われているのではないか

相手に思わせがちかもと、、

いやぁ全然思い至らなかったです。

そう言えば、変に堂々としている(気を使えよという意味だと思います)とよく言われてました。

ASD ADHD グレーゾーン

ASDの女性でなくても、ADHDにも言及して書かれています。

発達障害ASD(自閉スペクトラム症/旧アスペルガー) ADHD(注意欠如・多動症)》、グレーゾーン、パートナーの方、全てのトリセツとして読んでみてはいかがでしょうか。