日常生活を送る中、普通に暮らしているだけで
「すごく疲れる 周りの人はこんなに疲れているように見えないけど どうして?」
「簡単なことがどうしてできないのだろう 努力が足りないのかな」
と不安に感じることが多い、発達障害《ASD(自閉症スペクトラム/旧アスペルガー) ADHD(注意欠如・多動症)》及びグレーゾーンの人。
また、発達障害傾向のある人だけでなく、不器用、せっかち、のんびり、といった具合で
上手く日常生活を送れない人に向けて、ちょっとしたハック(工夫)で、
毎日を少しでも楽に過ごすコツが 当事者アンケートから集められた、こちらの本のご紹介です。
著者 姫野さんとの出会い
発達障害ADHD LD の傾向が強いとカミングアウトされている姫野桂さんの著書です。
発達障害かも?」という人のための「生きづらさ」解消ライフハック
姫野 桂:著 ディスカヴァー・トゥエンティワン
運営者きょまタローが発達障害グレーゾーンなのではないかと思い始めたのは、姫野さんが「グレーゾーン」という言葉を
メディアで発言されていたのを耳にしたことが、一つのきっかけでありました。
「障害」という言葉に引っかかって、なかなか自分で受け入れられずにいたのですが、
小綺麗な年若い女性が、自らメディアで「発達障害」について語り、認知を広めようとしていたのを見て
「そんな自分を自分で差別しちゃいけないよな・・・」と気がつかせてくれたのでした。
それ以後、姫野さんの著書はチェックし続けています。
発達障害と困りごと
こちらの本は、発達障害《ASD(自閉スペクトラム症/旧アスペルガー) ADHD(注意欠如・多動症)》、また一般の人に向けて、働く中でや日々の生活での困りごとに対し
それを実際に克服(もしくは飼い慣らし共存)した人が、具体的なライフハック「工夫」を紹介しています。
発達障害は「困りごと」を生活の中で特に感じなければ、障害ではないとも言えます。
脳機能の凸凹により、極端に苦手なことがあり日常生活でストレスを感じて過ごしている、
人によりその濃度やパターンが千差万別で、これだという決定的な対処法はなく
各自が模索しながら良い方法を探し続けるしかない、という大前提があります。
なので、この本では 「うーーん あまり当てハマらないなぁ・・・」
「おっーーー! 求めていたのはまさにそれ!!」
と、受け取る側がチョイスできるよう、沢山の意見が載っています。
具体的なハック
例を挙げると「転びやすい、生傷やアザがたえない」には「ヒールの靴はやめよう」
「雑談が苦手」には「コミュニケーション上手の人の声のトーン、リアクションを見て研究しよう」
書いてあることはシンプルだけど実は奥深く、参考になります。
個人的には「電話が苦手」は「目をつぶる」、にグッときました。
視覚情報に惑わされないよう、まぶたを閉じて電話すればきっと集中できるだろうと、すぐに想像できたからです。
このようなお助け本を読んで、気持ちが楽になったり、実際効果を感じることで
自己肯定感を上げていくのはとても良いことだと思います。
マンガも掲載され、項目ごとに質問と答えの形式で、困りごとが分かりやすく載っていてオススメですよ。